美術館で展示されていた作品が贋作であったことが明らかになり、話題となっています。
特に徳島県立近代美術館と高知県立美術館では、世界的に有名な贋作画家ヴォルフガング・ベルトラッキの作品が展示されていたことが報じられ、多くの注目を集めました。
今回の記事では、ベルトラッキ氏のプロフィールや、贋作が展示されていた美術館の情報、そしてこの問題に対するSNSなど世間の反応をまとめました。
美術館巡りをお考えの方や、アートに興味のある方、この事件で「ベルトラッキの贋作」が気になった方は、ぜひ参考にしてください!
贋作の作者はベルトラッキ!映画にもなった世界的画家で作品は多数!

項目 | 内容 |
---|---|
名前 | ヴォルフガング・ベルトラッキ(Wolfgang Beltracchi) |
本名 | ヴォルフガング・フィッシャー(Wolfgang Fischer) |
生年月日 | 1951年2月4日(74歳・2025年現在) |
出身地 | 西ドイツ ノルトライン=ヴェストファーレン州ヘクスター |
職業 | 画家、元美術贋作師 |
活動期間 | 1965年~2010年(贋作師として) |
主な手口 | 20世紀欧州画家の「幻の一作」を捏造し、来歴・証明書も偽造。科学分析にも耐える精巧な贋作を制作 |
贋作の対象 | マックス・エルンスト、ハインリヒ・カンペンドンク、アンドレ・ドラン、キース・ヴァン・ドンゲンなど約50人 |
贋作数 | 約90点(公式発表)、本人は数百点と証言 |
配偶者 | ヘレーネ・ベルトラッキ(Helene Beltracchi、1993年結婚) |
有罪判決 | 2011年、詐欺罪で懲役6年(妻は懲役4年)、数百万ユーロの賠償命令 |
服役・釈放 | 約3年服役し2015年1月に釈放 |
釈放後 | 贋作をやめ、自身名義でアート作品を制作・発表 |
備考 | 幼少期から父親(教会画家)の影響で模写技術を習得。科学的分析やストーリー捏造も駆使した |
ヴォルフガング・ベルトラッキは、ドイツ出身の画家であり、20世紀最大級の贋作事件の中心人物として知られています。
彼は、マックス・エルンストやフェルナン・レジェなどの著名な画家の作風を巧みに模倣し、数十年にわたり贋作を制作・販売していました。
その手口は非常に巧妙で、多くの専門家や美術館が彼の作品を本物と信じて展示していたほどです。
2010年に逮捕され、2011年に有罪判決を受けましたが、その後も彼の手口や作品は映画やドキュメンタリーで取り上げられ、世界中で注目されています。
贋作がある美術館どこ?徳島と高知の県立美術館でアクセスや入場料など!
徳島県立近代美術館のアクセス&詳細情報!

- 贋作作品:「自転車乗り」(ジャン・メッツァンジェ作とされていたが、ベルトラッキ作と判明)
- 展示状況:2025年5月11日から無料で一般公開。購入経緯や贋作と判断した理由を解説するパネル展示、学芸員による説明会も開催(期間中7日間)。
- 所在地:徳島県徳島市八万町向寺山(文化の森総合公園内)
- 電話番号:088-668-1088
- 開館時間: 9:30~17:00
- 休館日:第1水曜と第2~4月曜
- アクセス:JR徳島駅からバスで約25分、「文化の森」下車すぐ 詳しくはコチラ!
- 入場料:「贋作」については5月11日~6月15日まで無料! 企画展により異なる(常設展は無料)
- 特徴:現代美術を中心に、多彩な企画展を開催
▼「贋作」とされる『自転車乗り』です!▼

徳島県立近代美術館(徳島市)は(5月)8日、6720万円で購入し贋作と判断した油彩画「自転車乗り」について、11日から同館で無料公開すると発表した。期間は6月15日まで。担当者は「本物ではなかったことを謝罪するとともに、購入経緯を説明し信頼回復に努めたい」としている。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/54b454b2e403facfc17e2e909b37db7cdb862e58
徳島県立近代美術館では、過去にベルトラッキの贋作が展示されていたことが報じられました。
「自転車乗り」は、フランスの画家ジャン・メッツァンジェ作とされていましたが、ベルトラッキ作と判明。ベルリン警察の情報や本人の証言、共犯者の記録などが決め手となりました。
現在は、収蔵品の再鑑定や展示内容の見直しが進められています。
高知県立美術館のアクセス&詳細情報!

- 贋作作品:「少女と白鳥」(ハインリヒ・カンペンドンク作とされていたが、ベルトラッキ作と判明)
- 展示状況:2024年12月に贋作と認定。現在、展示に向けて調整中。今後、購入経緯や贋作判定の理由を解説する展示も予定。
- 所在地:高知県高知市高須353-2
- 電話番号:088-866-8000
- 開館時間:午前9時~午後5時(入場は午後4時30分まで)
- 休館日:年末年始以外は年中無休(臨時休館あり)12月27日~1月1日は休館。
- アクセス:JR高知駅から「とさでん交通」路面電車で「県立美術館通」下車、徒歩5分。車の場合は高知自動車道「高知IC」から約15分。
- 駐車場:無料
- 入場料:常設展 一般:400円 大学生:280円(団体割引あり) 高校生以下無料。 企画展:高校生以下無料。企画展により異なる(常設展は無料)
- お問合せ:高知県立美術館の公式HPはコチラ!

高知県立美術館でも、ベルトラッキの贋作が展示されていたことが明らかになりました。ドイツ表現主義の画家カンペンドンク作とされていましたが、ベルトラッキ作と判明。
購入時期や裏面のラベル、絵の具の科学分析などから贋作と認定されました。
美術館側は、今後の展示においてより厳格な鑑定体制を整える方針を示しています。
贋作がある美術館についてSNSなど世間の声は?
贋作を本気で作ると鑑定士も分からないのは通説だから何も言えない
— ふぃるめん@千葉の誇り胸に (@neofilmen) May 8, 2025
自分が画家の孫でありながら絵心は園児以下なので描かずに過ごすしか無かったのが辛すぎた
絵心と字の綺麗さは遺伝と厳しい教育のどちらかが大きいよ
6720万円で購入の贋作 無料公開へ 2025年5月8日 https://t.co/oF9iCMspJ3
【6720万円で購入の贋作 無料公開へ】
— つかさ。今こそ北方領土を取り戻そう。 (@tsukasa051021) May 8, 2025
税金で現代美術を買うのはやめた方がいいと思う。難しいよ。まさか投機目的? https://t.co/vEe6ZR8QwA
>6720万円で購入し贋作と判断した油彩画「自転車乗り」について、11日から同館で無料公開すると発表した。
— みずのことむ (@mizunokotom) May 8, 2025
これって明らかに詐欺じゃないの?
本物と交換してもらわれへんの?
ギャンブルレーサーの方がマシやん徳島の贋作絵画、無料で公開へ 県立近代美術館、11日からhttps://t.co/w2eiAjxPcj pic.twitter.com/3jId2xQraM
贋作ってところに惹かれる人もいるんだから、有料でいいと思う。ゆくゆくは真作と並べて展示してるところが見たい
— リー (@rsvp7rsvp) May 8, 2025
徳島の贋作絵画、無料で公開へ 県立近代美術館、11日から(共同通信)#Yahooニュースhttps://t.co/hQ6Sn3jPfB
贋作問題が報じられた際、SNS上ではさまざまな意見が交わされました。
・ベルトラッキの贋作自体を「贋作師の作品」として展示し、その精巧さや美術史的価値を公開するのも意義がある
・本気の贋作は専門家でも見抜けないのが現実。
・公的資金で現代美術を購入することに疑問を感じており、投機目的ではないかと懸念している。
・贋作購入は詐欺にあたるのではと疑問視し、損失補填や交換を求める声。
・贋作にも魅力を感じる人がいるため、有料展示や真作との比較展示を希望する意見。
一部のユーザーは「美術館の信頼性が損なわれた」と批判的な意見を述べる一方で、「贋作でも美術の魅力は変わらない」といった寛容な声も見られました。
また、「今後の展示にはより慎重な鑑定が求められる」といった建設的な意見も多く寄せられています。
まとめ|贋作がある美術館は四国のどこ?徳島と高知の県立美術館でアクセスなど!
徳島県立近代美術館と高知県立美術館での贋作問題は、美術館の収蔵品管理や鑑定体制の重要性を改めて浮き彫りにしました。
しかし、上記の2つの美術館は、引き続き地域の文化発信拠点として、数多くの魅力的な展示を行っています。
訪問の際は、最新の展示情報やアクセス方法を確認し、「ホンモノ」の贋作を直接その目で見ていただき、あらためてアートの世界の奥深さを楽しんでみて下さい!
それではまたお会いしましょう!
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