日本のポップス・ロック・フォーク等の音楽ジャンルを展開する夫婦デュオ「ハンバートハンバート」は、心にしみる歌詞と繊細で心の機微に触れる歌声で、幅広い世代に支持され続けています。
そんなハンバートハンバートですが、2025年後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』の主題歌「笑ったり転んだり」を担当することが発表され、大きな話題となっています!
この、あたたかくてユーモラスな2人の“夫婦デュオ”は、社会の多様なテーマにも、独自の視点で触れてきました。
今回は「障害」をテーマにしたと言われている名曲「ぼくのおひさま」「がんばれ兄ちゃん」を中心に、その世界観・背景・メッセージを徹底解説。
音楽を通じて“生きづらさ”に寄り添うハンバートハンバートの魅力、その原点に迫ります。
ハンバートハンバートは夫婦デュオ!代表曲は「おなじ話」「虎」で「ばけばけ」主題歌にも!
項目 | 内容 |
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ユニット名 | ハンバート ハンバート(ハンバート・ハンバート) |
結成年 | 1998年 |
メンバー | 佐藤良成(さとう りょうせい)、佐野遊穂(さの ゆうほ):夫婦 |
演奏スタイル | 男女フォークデュオ(ツインボーカル、夫婦ユニット) |
バンド名の由来 | ナボコフの小説『ロリータ』の主人公「ハンバート・ハンバート」にちなんで |
音楽性 | フォーク、カントリー、日本の童謡、アイリッシュ音楽等をルーツに、素朴で柔らかい曲調と歌詞が特徴で、社会的メッセージを含んだ楽曲も好評 |
主な作品 | 22枚のアルバム(オリジナル・サウンドトラック含む)、映画・CMに多数楽曲提供 |
備考 | 2025年後期のNHK朝ドラ「ばけばけ」の主題歌担当 |
ハンバートハンバート:佐藤良成(さとう りょうせい)のプロフィール

項目 | 内容 |
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氏名 | 佐藤良成(さとう りょうせい) |
生年月日 | 1978年46~47歳(2025年現在) |
出身地 | 神奈川県 |
血液型 | O型 |
家族構成 | 妻:佐野遊穂、息子3人 |
担当 | ボーカル、ギター、フィドル(バイオリン)、バンジョー、マンドリン、ウクレレ、ベース、ドラム、作詞作曲など。 |
活動開始 | 1998年~ |
備考 | 多彩な楽器を操り、映画/CM/TVの楽曲制作も |
- 和光高校時代は、ボブ・ディランなどのコピーバンド「プランクトン」で活動

「プランクトン」ってエリック・クラプトンをモジったんでしょうか?(笑)メジャーな弦楽器をほとんどこなせて、ドラムまで叩けるとは!んでもって作詞作曲も担当して、何とも優秀なマルチプレイヤーですねぇ!
ハンバートハンバート:佐野遊穂(さのゆうほ)プロフィール


項目 | 内容 |
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氏名 | 佐野 遊穂(さの ゆうほ) |
生年月日 | 1976年(2025年8月現在:48~49歳) |
出身地 | 東京都 |
血液型 | O型 |
家族構成 | 夫:佐藤良成、息子3人 |
担当 | ボーカル、ハーモニカ、ティン・ホイッスル、作詞ほか |
備考 | 高校卒業までは・大学時代から歌が高校が得意 |



佐野游穂さん、ハンバートハンバートで活動するまでは楽器演奏どころか、音楽を聴くこともほとんど無かったとか!それが多くの人の心をつかむボーカリストになるとは!人の縁の妙って、素敵ですねぇ!
ハンバートハンバートのメンバー・佐藤良成(さとう りょうせい)さんは、小学校でバイオリン(=フィドル)を始め、中学ではフォークギターに夢中になっていました。
和光高等学校時代には、ボブ・ディランやザ・バンドのコピーを行うバンド活動をしており、早稲田大学へ進学後は、早稲田大学や和光大学の友人たちと共に新たにバンドを結成。
佐藤さんは当初、フレンチ・ポップスのようなお洒落なバンドを目指しており、「フレンチ・ポップス=ロリータ」というイメージから、ナボコフの小説『ロリータ』の主人公「ハンバート・ハンバート」にちなんでバンド名を決めました。
ナボコフの小説『ロリータ』の主人公「ハンバート・ハンバート」とは?:
ヨーロッパ出身の中年大学教授で、少年期の初恋の喪失から少女への執着を抱え、少女ロリータに惹かれその母と結婚。母の死後ロリータと逃避行し、執着と罪に翻弄され獄中で手記を残す、複雑で象徴的な人物。



え、この小説の主人公『ハンバートハンバート』って、全然このバンドのイメージとは真逆の、人間のドロドロした複雑な狂気をはらんだ人物じゃないですか(;^_^A
これをデュオの名前にしたセンスが、もうすでに唯一無二ですね!
佐藤良成さんは、そうしたイメージのバンドを作るなら小柄な女性ボーカルが似合うと考え、和光大学在学中だった佐野游穂さんをバンドに勧誘。
ちなみに佐野游穂さんは、それまで音楽経験がなく、音楽を聴く習慣もほとんどなかったそう。
結成当初は、佐藤と佐野のほかにベース、ドラム、キーボード、サックス担当を加えた6人編成で、渋谷や恵比寿、吉祥寺のライブハウスを中心に活動していました。
しかし就職などでメンバーが次々に離れ、最終的に佐藤さんと佐野さんの2人だけが残る形に。
以下に、それ以降の主な経歴を表にしてみました。
年/時期 | 出来事 |
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デュオ体制以降 | 下北沢「ラ・カーニャ」等カフェ兼ライブハウスを拠点にライブ活動開始 |
2001年 | MIDI CREATIVE(インディーズ)より2枚のアルバムを発表しCDデビュー |
2003年 | ミディよりメジャーデビュー |
2005年 | シングル「おなじ話」が全国FMパワープレイで注目され、活動範囲が東京から全国へ |
2008年 | 小田急電鉄CM「小田急は、次へ。」でオリジナル曲「待ちあわせ」使用、テレビCMソングで知名度が拡大 |
2010年 | ニチレイ「アセロラドリンク」CM曲「アセロラ体操のうた」が音楽配信でデイリー1位を記録し、大きく注目を集める |
2024年 | 映画『僕のお日さま』公開。2014年アルバム収録曲「僕のお日さま」が主題歌に使用 |
2025年8月 | NHK連続テレビ小説『ばばけ』主題歌「笑ったり転んだり」担当。 8月26日『うたコン』で同曲を公開生放送で初めて披露 |
ハンバートハンバートのライブステージでは、柔らかなハーモニーと等身大のトーク、シンプルなアレンジによる生演奏が、聴く人の心を癒しています。
プライベートでは3人の男の子の両親として、子育てエピソードや、それにまつわる周囲の人々との人間関係など、悲喜こもごもも合わせ、SNSでも発信。
そんな彼らの楽曲には、日常の小さな幸せや葛藤、親子・兄妹・恋人・夫婦・社会の課題など、さまざまな人の“人生”の機微が細やかに丁寧に描かれ、静かな感動を呼び起こしています。
ライブも常に大盛況で、子どもからお年寄りまで幅広い層が、会場を温かなムードで包みます。
【動画】ハンバートハンバートの障害の曲は「ぼくのおひさま」!吃音を描いた世界観とは?


「ぼくのおひさま」は、2014年リリースのアルバム『むかしぼくはみじめだった』の収録曲であり、吃音(きつおん・ことばのつまづき)に悩む少年の視点から自分の気持ちがストレートに描かれています。
歌詞の冒頭「ぼくはことばが うまく言えない/はじめの音で つっかえてしまう」や、「だいじなことを 言おうとすると こ こ ことばが/の の のどにつまる」といった表現は、吃音の子どもや大人たちのリアルな苦悩と、その“言いたくても言えないもどかしさ”を、率直に表現しています。
この曲では「嫌いなときはノーと、好きなら好きと言えたら…」と願う気持ちと、「歌ならいつだって簡単にいえるけど、世の中歌のような場所じゃない」という現実へのまなざしが対照的に描かれています。
「吃音」という障害の事だけでなく、何かを「伝えたいのに伝わらない」という苦しみにも寄り添った、普遍的な感情や気持ちを描いた楽曲です。
ハンバートハンバートの僕のおひさま聴いてください。
— やっほー (@betbetkoin36821) June 1, 2021
知らないことは恥じゃない。
知ろうとしないことが恥です。
ぼくのお日さま https://t.co/4fx1wYbcmO
▼「ぼくのおひさま」の動画です!▼
【動画】ハンバートハンバートの障害の曲は「がんばれ兄ちゃん」!発達障害の世界観とは?


「がんばれ兄ちゃん」は、発達障害(広汎性発達障害、ADHD、知的障害など)とされる“兄”を主人公にした視点で描かれた歌として、ファンの間で語り継がれています。
多くの解説記事・実際のファンブログでは、歌詞の世界観が「不器用だけど一生懸命に生きる兄」を応援する妹や家族の優しさにあふれていると指摘。
発達障害特有の空気の読めなさや衝動性、“普通であること”への葛藤や社会の冷たさも繊細にすくい上げ、聴く人に寄り添う名曲として高く支持されています。
ハンバートハンバートらしい優しい言葉選び、ポップで温かなメロディが、聴く人の孤独や生きづらさをそっと励まします。
さっきハンバートハンバート出てた。がんばれ兄ちゃん歌っててラッキー! pic.twitter.com/6frob9oGLi
— n a r u _ (@horn9102_) August 17, 2017
▼「がんばれ兄ちゃん」の動画です!▼
▼うたコン出演のハンバートハンバートの「笑ったり転んだり」動画フルです!▼


▼ハンバートハンバートの人気曲で泣ける14選です!▼


まとめ|ハンバートハンバートの障害の曲は「ぼくのおひさま」が吃音で「がんばれ兄ちゃん」が発達障害?
ハンバートハンバートは、その音楽で“生きづらさ”を抱える人々に、優しく温かいスポットライトを当て続けています。
今回の記事では、「ぼくのおひさま」は吃音の苦しみ、「がんばれ兄ちゃん」は発達障害の葛藤を優しく描き、その両方とも、ありのままの姿を肯定し、そっと応援するエネルギーがあふれ、リスナーの生きるチカラになっている楽曲という事が分かりました。
あなたも、ハンバートハンバートの名曲を通じて、自分や誰かの“おひさま”を見つけてみませんか?
そんなハンバートハンバートですが、NHKの朝ドラ『ばけばけ』の主題歌『笑ったり転んだり』に採用されたことで、いよいよ本格的に全国区の知名度を誇るアーティストになっていくのではないでしょうか?
ハンバートハンバートの、今後の楽曲リリースや活動展開から、ますます目が離せませんね!
それではまたお会いしましょう!
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