新鋭V系バンド・グランギニョルが、沖縄3days公演をめぐって激しい批判にさらされています。
公演タイトルに「ひめゆり学徒隊」を掲げたうえ、学徒を連想させる装いと資料写真風のビジュアルを宣伝に使ったことで、「歴史や追悼を軽んじているのでは」と大きな波紋が広がりました。
なぜここまで反発や批判・強烈な非難が広がり、最終的に公演中止と活動休止にまで発展したのか?
今回の記事では、バンドの基本プロフィールから、炎上の経緯、SNSの反応まで整理して解説します。
グランギニョルのwiki経歴!V系バンドで名前の由来はフランスの過激演出劇!

まずは、グランギニョルというバンドの基本情報を押さえておきます。
その名の通り、フランスの舞台文化に由来する“かなり刺激的な表現”を志向してきたビジュアル系ユニットです。

烏(karasu)
- 担当:ボーカル
- 立ち位置:グループの象徴的存在で、透明感のある歌声が持ち味。ヴィジュアル系シーンで長年活動し、バンドを牽引してきた存在。
雹夢(hakumu)
- 担当:ギター
- 立ち位置:印象的なフレーズや技巧的なプレイが際立つギタリスト。若手ながら多くのステージ経験を重ねている。
架(kakeru)
- 担当:ギター
- 立ち位置:ヴィジュアル系シーンでの活動歴を持ち、演奏力とステージ表現に定評あり。
威堕(io)
- 担当:ベース
- 立ち位置:重厚感のあるサウンドで楽曲の土台を支える存在。これまでサポート活動を中心に幅広い現場を経験。
その他メンバー
- 担当:ドラム ほか
世界観:ダークな演劇性やショッキングな表現、歴史・物語性をモチーフにしたコンセプトライブを特徴とし、“過激な演出劇”を音楽に落とし込んだようなスタイルを掲げてきました。
バンド名の由来からも分かるように、グランギニョルは「ギリギリの表現」を売りにしたコンセプトバンドであり、その路線を沖縄公演でも突き詰めようとしたことが、今回の一連の問題につながったとみられます。
お団子TANGO!このバンド、ひそかにツインギターなんですね!
【画像】グランギニョルの烏が炎上!理由は沖縄でひめゆりのコスプレや写真の流用?
今回もっとも批判が集まったのは、沖縄単独公演「グランギニョル三連夜 沖縄単独公演『ひめゆり学徒隊』」をめぐる演出と宣伝ビジュアルです。
特に、ボーカル・烏(karasu)のビジュアル表現や、資料館所蔵とみられる写真の加工利用が、歴史への向き合い方としてふさわしいのかという点で、強い疑問を呼びました。
報道とコラムから整理できる主なポイントは次の通りです。
- 公演タイトルに「ひめゆり学徒隊」の名称をそのまま使用し、3日連続公演のメインコンセプトとして掲げた。
- 初日公演では、ボーカルが三つ編み・もんぺ姿で登場し、当時の女子生徒を思わせる装いに泥や傷跡風のメイクを施したビジュアルを披露。
- ステージ演出として、空襲警報のサイレンを模したような音響や、ひめゆり学徒隊を強く連想させる演出が用いられたとされる。
- 公演宣伝用の画像に、ひめゆり平和祈念資料館所蔵とみられる女子生徒の写真を、目元を黒く塗る加工を加えたうえで使用していたことが判明。
- 写真の使用にあたって、資料館側へ事前の承諾は求められておらず、「公演告知に使う」という目的との整合性や配慮の不足が指摘された。
これらの要素が、「歴史的に非常に重い存在を、エンタメ演出として消費しているように見える」と受け止められ、多数の批判がSNSやメディアに寄せられる結果となりました。
さらに、烏さん本人のX投稿や、批判意見のX投稿を引用リツイートする等のリアクションが事態を拡大させたとされています。
画像付きの自撮りや刺激的な文言が、「真剣に向き合っているようには見えない」という印象を決定づけたと報じられています。
▼12秒あたりで『大日本帝国万歳!』と叫んでいます!▼



「大日本帝国万歳」はかなり過激ですね(;^_^A どういう意味を持っているのかを理解しているのか、グランギニョルの各種画像や上記の動画等を見た人は、どう思われるでしょうか?
多くの方が、沖縄のひめゆり学徒隊だけでなく、日本の歴史の認識についても、グランギニョルが大いに疑問の残る表現形態を取っていると思われるのでは?
グランギニョル(V系バンド)メンバーの烏が沖縄公演で炎上!SNSなど世間の声は?
ひめゆり学徒隊のグランギニョルだけに限らず「日の丸に万歳」的なファッション右翼のヴィジュアル系バンドは昔から存在してるけど、それならR指定とか初期ガゼットとかアーバンギャルドも今では炎上すんのかなと思うなどした
— 澁澤祈 (@inr_pray15) December 12, 2025
学んだり、表現を取り入れるってwww
— ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ (@Mi_zu_t___) December 13, 2025
なんの配慮もないよな、使い方を大いに間違えたな…。 #グランギニョル pic.twitter.com/jH4UsmXEgP
グランギニョルのアレは事務所の経歴やバンド側の初動の対応からも愉快犯なのが明確なのと、沖縄でやっちゃったのがいけなかったんだと思います
— Nonchang 1/11 星ヶ丘UK (@Nonchang1212) December 13, 2025
史実を扱ったV系だとガゼの体温とかキズの黒い雨とかちゃんとしたのがあるんで、ああ言うのを見倣えば今回みたいな騒ぎにはならなかったかと
グランギニョルの沖縄公演をめぐる議論は、「表現の自由」と「歴史へのリスペクト」の境界線を問う問題として、一気に全国的な話題となりました。
とくにX(旧Twitter)では、沖縄の人々や遺族と関わりのあるユーザーの投稿が相次ぎ、その声がニュースやコラムでも取り上げられています。
報道で紹介された主な反応は、次のようなものです。
「ひめゆり学徒隊は、今も追悼と記憶の継承が続いている実在の人たちであり、ライブタイトルやコスプレの題材に軽々しく使うべきではない」という批判。
こうした批判を受け、グランギニョルは公式Xで、ひめゆり関連写真の加工利用などについて謝罪し、「沖縄の歴史を軽んじる意図はなかったが、配慮が足りなかった」と説明したうえで、当面の活動休止を発表しました。
各種コラムでは、この一連の流れを「挑発的な表現を掲げるアーティストが、歴史や記憶と向き合う際に求められる自覚と準備が、現代ではいっそう重くなっていることを示すケース」と位置づけており、今後の表現活動全体に問いを投げかける出来事だと分析しています。
まとめ|グランギニョルの烏が炎上!理由は沖縄でひめゆりのコスプレや写真の流用?
今回の記事のポイントをまとめました。
グランギニョルの事例は、今後も増えていくと思われる「歴史を題材にしたエンタメ」と向き合ううえで、創作側と受け手の双方がどこまでを許容できるのか?
そして悲惨な体験とその記憶への敬意を、どう具体的な行動で示すのかを、改めて考えさせる出来事になったと言えるのではないでしょうか?
これからのグランギニョルとそのメンバーや、今後の動向から目が離せない状況ですね。
最後までご拝読いただき、ありがとうございました。この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
それではまたお会いしましょう。










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